星をつかみそこねる男

冴え!

【31】ただ、あるのは犬や猫と同じように、なんとなく死にたくないという気持ちだけだった(ト書き)

©️水木プロダクション  さて、いよいよ近藤勇の最期の場面である。  坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺されたころ、近藤勇以下、新撰組は正式に旗本に採り上げられ、近藤は六百石の徳川直参となる。ところが、大政奉還、王政復古...
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【30】我々の殺人行為に美しいリクツをつける人を求めていたのだ(近藤勇)

©️水木プロダクション 『星をつかみそこねる男』では、土方歳三は知力に優れた軍師の役割を果たすが、近藤勇は単純な豪傑のように描かれる。  近藤は元々武州の農家の出で、単に剣術に秀でているというだけで、運よく武士の...
冴え!

【29】世の中のやつはどん欲なやつほど無欲ぶるのですよ(土方歳三)

©️水木プロダクション  新撰組がその名を高めた「池田屋事件」の直前、長州藩士らの密会の場が、「池田屋」ではなく、「四国屋」かもという情報が入る。土方が『では、四国屋で勝負しますか』と聞くと、近藤勇は顔をしかめてこう言...
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【28】氏にとって『尊皇攘夷』はかけがえのないプレイだった(ト書き)

©️水木プロダクション  【6】でも触れた近藤勇の一代記『星をつかみそこねる男』は、まさに「冴えてる一言」の宝庫である。とても1回では紹介しきれないので、しばらくお付き合いいただこう。  冒頭の一言は、新撰組結成...
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【6】子供がママゴト遊びでキモチのいい家庭を夢想するように、百姓、宮川久次郎は、剣術で結構、武士の気持ちにもなれ、気分もさわやかだった(ト書き)

©️水木プロダクション  最近はママゴト遊びもめったに見られないが、かつては地面にゴザを敷いて座敷に見立て、泥団子や草を食事に模して、大人になりきるごっこ遊びがあった。  近藤勇を主人公にした「星をつかみそこねる...
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